【 HIPHOP 】昨今の日本のHIPHOPについて思うこと【 J-RAP 】

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どうもラグオです。

皆さんは普段どんな音楽を聴いていますか?

私は今となってはジャンル問わず、色々なものを聴いていますが昔から聴いているHIPHOPの比重がやはり多いです。

日本のHIPHOPも良く聴きます。

あまりにも好きが講じて、高校生から自分でもラップを始め、20代半ばまではあちこちのクラブでライブだったりでしょっちゅう出入りしていました。(特に人気は無かったです。はい。)

ラップ活動をやめてから何年か経つ最近になって、日本のHIPHOPについて思うことがあったので自身の考えを整理するのも兼ねて書いてみようと思います。

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最近の日本のHIPHOPについて感じていること

上手な「ラッパー」が増えたなぁ

自分がラップを始めた高校生のころは、今と比べてHIPHOPはそこまで認知されていませんでした。

DRAGON ASHの「Viva la revolution」が売れたことで、「ラップ」というもの認知された程度でしょうか。(もちろん以前より精力的に活動してくれていた先人達のおかげである程度の基板はできていましたが。)

中高生が「バンドをやろう!」というのはよく聞く話ですが、「ラップをやろう!」なんて声が聞こえてくることは極めて稀でした。

今はその頃と比べてだいぶ浸透していると思います。

そして若いラッパーは「ラップが上手いな〜」と感じます。

高校生RAP選手権なんかを見てても、本当そう思う。フリースタイルも出来るし、高校生でバトルに出るなんて当時は発想自体浮かばなかったものです。(というか、高校生の時にフリースタイル自体したことがなかった)

本当上手いです。

ただ、「上手いなー!」とは思うんですが「格好良いな!!」とは思えないんですよね。

いや、高校生とかは良いと思うんですよそれで。(もちろんカッコイイと思えるのもいますよ)

そもそも大の大人が高校生を見て「カッコイー!!」とはならないでしょう普通に考えて。

でもね、自分が思うにHIPHOPってカッコイイと思わせてナンボなわけでして(感動させたりも大事)、そう思われなかったら「もうそれHIPHOPじゃないよね」って思うわけです。(音楽全般にも言えることかもしれません)

では「上手い」とは思うけど「カッコイイ」と思えないのはなぜなのだろう?

「現場」を知っているかどうか

そもそも格好良いかどうかなんてその人の好みによるものではありますが、ひとまずそれは置いておき、あくまで主観的な考えを述べたいと思います。

「現場」というのは、分かりやすくHIPHOPで言えば「クラブ」のことでしょうか。

実際にHIPHOPが流れ、HIPHOPが好きな人が集まり、「生の」HIPHOPを感じることが出来る場所のことです。(あくまで分かりやすく言った場合)

普通、ラップをやっていて、それを人前で披露したいと思うのであればそういうところに足を運びますよね。

自然と出入りするようになり、そこで触れる音楽や人との出会いにより新たな刺激を受け、その人の感性は研ぎ澄まされていきます。(少なくとも私はそう思う)

ただ、このあたりの事情が最近だと変わってきているようです。

そう、インターネットの普及によりそうした「現場」に行かずともHIPHOPを知ることが出来るようになったということ。

音楽はもちろんのこと、人との出会いだってインターネット上で作ろうと思えば出来てしまうでしょう。

最近ではネットラップと言われるジャンル(?)もよく耳にするようになりました。(ニコラップとも言うのかな?)

しかし、インターネットってあくまで「手段」だと思うんです。そして「音楽を聴く、知る手段」「人と出会う手段」としては使えても、「現場を体感出来る手段」にはなりえません。

このことから、自分がカッコイイと思えないのはこうした「現場を知らない」アーティストが増えてきていることが原因の一つなのかと思いました。

なんで現場を知らないとダメなの?

ダメとは言いませんが、少なくとも自分は「現場を知らない」であろうラップはあまり好きじゃないということです。

だって、本当にHIPHOPが好きならとりあえずクラブには行くでしょう?そういうところが苦手な人だっていると思うけど、それでも好きなアーティストが出てたらせめてライブくらい見に行くでしょう?

自分にとってみれば「現場を知らない」って、、、そもそも君、HIPHOPが好きなんじゃなくて、ただ「ラップ」が好きなだけなんじゃないの?と思ってしまいます。

ヘッズ(HIPHOPが好きな人)がそんな人の曲を聴いて格好いいなんて思えるわけがないですよね。

もう早口ラップはやめようよ

こうした若手ラッパー、特にネットラップにその傾向が強いと思うんですけど、やたら早口なラップを披露したがっているように感じます。

そして 早口=上手い という勘違いをしている人ももしや多いのではないでしょうか。

ラップを多少やったことのある人ならわかると思いますが、早口なラップをするのは実は簡単です。

むしろスキルに自信がないから早口なんだなーと思います。

ラップは黒人たちが始めたということもあり、「リズム感」を活かした表現方法だと自分は考えます。

ラップの音楽性の醍醐味って、そうしたリズム感から生まれる「間のとり方」だったり、リズムの組み立てかたの部分だと思うんですね。(これをフロウとも言います)

このリズムの取り方のセンスが、それぞれのラップの個性として現れる部分の一つと言えます。

なので、単調で早口なラップなんて「リズム感」なんて感じられません。

そしてもう一つ大事なのが「言葉」

歌詞なんだから言葉が大事なのは当たり前ですよね。

言葉に自信が無いから早口になってしまうというのもあるとおもいます。(思えば自分もそういうところあったな。。。)

「なんか響いてこないな〜」と感じるのも当然です。自信のない言葉をいくら早口でまくしたてられたところで、何も伝わってこないでしょう。

HIPHOP用語で「パンチライン」という用語がありますが、分かりやすく言えば名言、名セリフみたいなものですかね?

言葉の選び方、そして先述のリズムによる間の置き方でパンチラインであるかどうかが決まると言っても過言ではありません。

そして「現場を知らない」であろうラップにはこの「パンチライン」がなかなか生み出せませないように思います。

「ラッパー」じゃなくて「MC」になってくれ

ラッパーとMCってほぼ同じでしょ?と思われるかもしれません。

確かにそうなんですが、これはKRS-ONEが自らの本で提唱した概念です。

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ラップしか出来ない奴、という皮肉を込めて「ラッパー」と言い、

ラップはもちろんMCも出来てヘッズを盛り上げるスキルのある奴という意味で「MC」と表現しています。

MCには「司会者」という意味合いもありますし、理にかなった表現ですよね。

このように、いわゆる「ラッパー」より「MC」のほうが現場では重宝されます。

たぶん、「現場を知らない」ことによる表現の違いってここが一番の原因なのではないかと思うんです。

生のライブでは、ヘッズの反応がダイレクトに返ってきます。

一方、インターネットでの反応というのはあっても決してそれは生ではありません。あくまでインターネットというものを介した反応しか分かりません。

ライブではヘッズがどこに反応したか、少なくとも盛り上がっているかどうかは分かります。

そうすると、現場のMCはその場で何かしらの工夫を試みます。

そう、曲を作り、発表するだけでは現場は務まらないのです。

自己満足で終わってしまうのも中にはいますが、そのままで良いと思っている人はなかなかいないでしょう。

一方、インターネットを介した楽曲発表だけではそんな生の反応がないので、そうした工夫をする必要がないのです。

「別に曲が良ければいいんじゃない?」という声も聞こえてきそうですが、まさにこの部分は曲作りにも大きな影響を及ぼします。

それは「ライブを意識した曲作りが出来ない」ということ。

いわゆるネットラップと言われるラッパー達の曲を聞いていると、「上手いことは上手いけど、それライブで表現出来るのか?」と感じる表現をしているように思います。

現場にいると、色々な機会でマイクを持つことが出来ます。

DJがプレイしている時のサイドMCなんかそうですね。

ある意味ではフリースタイルで、DJがかける曲やヘッズに合わせてラップをして盛り上げます。

自分はラップをやっている頃「上手い」とはあまり言われませんでしたが(泣)、「サイドMC上手いね!」と言われたことは結構あります(ここで自慢)。

自分では意識していませんでしたが、高校生のころは皆マイク持ちたがりばかりで、サイドMCも(恐らくDJにウザがられるくらい笑)ガンガンやっていたので、自然とそうしたスキルが身についていたのかもしれません。

こうした生でしか得られない経験って楽曲に現れると思うんです。

最近だと、自分と同世代ですが「BLAHRMY」なんかが良い例ですね。

2MCならではの掛け合いだったり、間のとり方が本当にスキルフルで、曲を聞いているとライブの光景が頭に浮かびます。(今もっともライブを見たいグループ)

時に話しかけるような感じでラップしたり、緩急の付け方がまさに現場を意識していると感じます。(まじでライブ見てぇ。。。)

はっきり言ってこういうラップ、フロウは現場を知らなければ出来ません。

HIPHOPは自由だよ?でも「こだわり」を持とうよ

「HIPHOPはハードで黒くて土臭いもので、POPやキャッチーなメロディなんてセルアウトだぜ!!なんて風潮があり、POPなことをやりたい人はHIPHOPやるな!!って言われていた時代があった。。。」

という勘違いをしている人って割りと多いと思うんです。

別にそんなことはないと思います。

本場アメリカのHIPHOPだって、日本のHIPHOPだって最初っからキャッチーな曲はありましたし、そういうアーティストはHIPHOP畑から疎外されるなんてこともありませんでした。(日本ではスチャダラパーとかかな)

たぶん、セルアウトと言われている人は本当にそうだっただけでしょう。(というか単純にダサかったんでしょう)

HIPHOPに対する情熱だったり「これだけはゆずれねぇ!!」という強いこだわりを持った人達がヘッズの心に響きやすかっただけの話だと思うんです。

ヘッズはそういう部分に敏感に反応します。

「こだわり」が強い人達が人気が出るので、見方によっては閉鎖的に見えてしまっただけなのでしょう。

でもやはり「自由」だからなんでもアリなのではなく、「俺はこうなんだ!!」という強いこだわりを感じるHIPHOPが自分は好きです。

自由だからこそ、こだわりを持てるわけですしね。

別に良いんだけど、ネットもストリートだからさぁ。。。

あるDJの言葉ですが、「ネットだろうがなんだろうがHIPHOPを語る以上そこはストリートなんだ。ネットラップとかいう名前で逃げ道を作って俺らのストリートを荒らすのはやめて欲しい」と言っていました。

別にやるのはその人の勝手なんだけど、HIPHOPを愛するものとしてその名前を使う以上は責任感を持って欲しいんですよね。

なんか結局ネットラップ批判みたいな内容になってしまいましたね笑。

そういうつもりはなかったんですが、つくづく自分は好きじゃないんだなと感じました。。。

でもね、単純にもったいないと思うんですよ本当に。

せっかくラップ自体はそれなりに上手いんだからさ、もっとしっかりHIPHOPを理解できればシーンのレベルがスゴイ上がると思うんですよ。

そういう意味では頑張って欲しい。(そして現場へ行け)

ではネットラッパー達にこの言葉を送っておきましょう。

「もう一度ジェームス・ブラウンから聴け!」

彼の曲を聞いていれば、「生の現場」がいかに大事であるか理解出来るでしょう。


思うことがあったので書き始めたらダラダラと長くなってしまいました(^_^;)。

まとまりの悪い文章で何が言いたいのかこれで伝わるのか少し不安になります笑。

主観的で感情的な文章だな〜と自分で見ても思いますが、もともと音楽なんて主観的で感情的なものでしょう!なので良しとします。

ご精読ありがとうございましたm(_ _)m。

追記:この度ラグオ@laguo93としてTwitterアカウントを作りましたのでご意見やご感想あればお待ちしています。

炎上してしまったようなので一応後日談?書きました。
昨今のこのサイトの炎上について思うこと

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