【2016夏フェス】「MCバイソンは俺の音楽に影響を与えた」HIPHOPアーティストUnchainSorryインタビュー後編

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前回に引き続き、HANAUTA FESに出演するラッパーUnchain Sorryのインタビューをお届けする。

【2016夏フェス】「15歳まで服なんてほとんど着たことがなかった」リアルラッパー Unchain sorry独占インタビュー!前編【出演者】
その日、観客達は奇跡と呼ばれるものに遭遇した。 ステージの中央で男が拳を突き上げると、朝から降り続いた雨がまるでその時を待っていたかのよう...

―目覚まし替わりにヒップホップですか(笑)

すごい街だなぁ。我々の日常からは想像できません。

では、初めてマイクを握ったきっかけは?

Unchain Sorry

初めて歌ったのは12歳の時だったな。

その時もやはり金がほしくて、色々仕事を探したけど、運び屋の仕事しかなくてね。

しょうがなく運び屋をしてた時に道路に太い枝が落ちてたんだ。

その枝をマイク代わりにbrotherのまえでNasのOne Micを歌ったら、「お前ならいける!いけると思う!」ってみんなが言うんだよ。それでやってみようと思ったんだ。

その時の枝は今でも部屋の隅っこに飾ってるよ。

枝一本でここまで来たんだ。これがほんとのAmerican dreamさ。

us12

↑アメリカンドリームを語るとき、彼はニヤリと笑うのだった。

―アンチェインソーリーさんのリリックには、よく枝というワードが出てきますが、そういうヒストリーがあったわけなんですね!

Unchain Sorry

俺の歌をよく聴いてくれてるようだね。嬉しいよ。

そうなんだ。枝は今の俺の全てだからね。

―では、地元の仲間から「いけると思う」と激励されながら、アメリカではなく日本でのデビューに至った経緯を聞いてもいいですか?

Unchain Sorry

なぜAmericaでデビューしなかったって?

じゃああんたたちはディーン藤岡にも同じ質問するのか?まあいいさ。

なぜかっていうと理由は簡単さ。Americaはライバルが多いだろ?そしたらライバルの少ないJAPANでデビューしたほうがうまくいく確率でかいだろ?

それでうまくいったら逆輸入でAmericaでデビューできると思ったんだ。

みてみろ、全て俺の描いた予想図が現実になってきてる。これがアンチェインソーリーズストーリーさ。

誰にも言うなよ!!

ってこれはインタビューだからみんな見るんだろうけどな。

hahaha!(亀笑)

us3

↑自分の描いた予想図を現実にした。そんな自信が表情からも伝わって来くる。

―けっこう堅実に考えてたんですね。

でも、本当に描いたストーリーは現実になっていますもんね、選択は正しかったと。

その後日本での活動がスタートするわけですが、なんといってもUnchain Sorryを有名にしたのはMCバイソンへの客演「Itete Itete feat.Unchain Sorry」ですよね。

この曲についてや、バイソンとの出会いはあなたの音楽活動にどのような変化をもたらしましたか?

Unchain Sorry

バイソンとの出会いは都内にあるトイザラスだったんだ。バイソンがレジを先に譲ってくれて俺が「ありがとう」って言うと、向こうも「どういたしまして」って返してきてな。

俺は思わず吹いてしまったんだ!(笑)

だって2人ともいい大人だろ?そんな2人がトイザラスでありがとうとかってなんかウケるだろ?笑

それから連絡先を交換してな。

そっから全てが始まったんだ。

バイソンはオールドスクールのhip-hopを主としてやってたんだが、俺のリリックを見て是非一緒にやりたいって言い出した。

もちろん最初は「できない」って答えたよ。でもバイソンは諦めず毎日のように携帯に連絡をしてくるんだ

結局、根負けだったな。(爆笑)

それでバイソンとどういう曲にするか話し合った時にバイソンのやつ腰を痛めていてね。

話し合い中ずっと「イテテ、イテテ」って呪文かのように呟いてるから俺がギャグで言ったんだ。

「曲名イテテでいいんじゃねえ?」

ってな具合にな。

そこからは曲が出来るまであっという間だったよ。

俺はもちろんバイソンの曲は知ってたが、生で聴いてふいにカウンターを喰らった気分だったよ。

あいつのラップは何語でもなかったのさ。英語でも日本語でもない。もちろんドイツ、イタリア、スペインでもなく、バイソン独自の言葉なんだ。

でもな、なんとなくだけど意味がわかるんだよ。それが俺の音楽活動にメチャメチャ影響したんだ。

だってな、意味不明な言葉で伝わるってすごくないか?

例えばインタビューで意味不明な言葉を喋っても、聴き手になんとなく意味が伝わるんだぜ?

Buttamageruだろ?笑

そんなこんなでバイソンの「境界のないラップ」は深く心に残ってるし、これからも暇があったら一緒にやってみたいと思ってるよ。

us9

↑盟友MCバイソンについて語るとき、彼は少年のような笑みをこぼす。

―確かに大の大人がトイザらスでありがとうっていうのは、面白すぎますね(笑)クククク(笑)ククックク(鳥)

それにしても今のお話はヘッズ大興奮ですよ。バイソンとUnchain Sorryの出会いがまさかトイザらスだったなんて!

あなたの操る「境界線のないラップ」のルーツはやはりMCバイソンからの影響でしたか。

続いて、大ヒットを記録した前作のアルバムから1年余りで早くも新作がリリースになりますが、ニューアルバムについて伺いたいと思います。

題名が「ギロチンとナムルと俺と俺の肩幅」

早くも先行PVが話題になっています。

なんでも、試合中のサッカースタジアムに20頭のマレーバクを放して大混乱を招き、裁判を経て賠償金を支払うところまでをPVにしたそうですね。

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↑マレーバク

Unchain Sorry

このPVは現実社会のリアルをとことん追求したんだ。

hip-hopに限らず、社会に対してメッセージ性のある曲って最後の最後や途中の経過などが省かれてるだろ?
あれを最初から最後までなにも飛ばさずに作ったのがこの
「ギロチンとナムルと俺と俺の肩幅」
なんだ。
だから曲の時間も4854秒とだいぶ長く取ってるんだよ。
最後のほうはほとんど「dohamari」しか言ってねえけどな。笑

まあ今回はリスナーがどう感じるかは考えずほんとのリアルを追求した形になったかな。
でもよ、裁判だけはほんとにガチすぎて俺もさすがに焦ったな。
判決で賠償額8500万だぞ?
大赤字さ。笑

CDも予約の時点でまだ580枚しか売れてねえからな。笑

でも俺は貫くと決めたことは貫くからこれからもリアルをとことん探究するんだ。
それが、俺のhip-hopさ。

SK-A-345

↑乳房を吸う老人

―8500万!?
それは大損害ですね。
でも、リアルの追求こそがアンチェインソーリーのヒップホップということは裁判官にも伝わったと思いますよ。

予約枚数はキツイ数字ですけど、意外となんとかなるかもしれませんよ!

ちなみにこの前取材でバイソンに会いましたけど、大分痛そうでしたね。「去年よりイテテ」と言ってました。

それではフェスの話題に。
今回は、去年務めた大トリではなく二番手での登場となりました。
スペシャルゲストのガモウタツル氏が大トリです。ガモウさんとはこれが初共演ですか?

Unchain Sorry

バイソンそっちでも「イテテ」言ってるとはな。笑

ガモウさんとはもう長いようで短いさ。初めては2年前の秋頃だったかな。

俺がまだメジャーデビューする前でな、ある日ガモウさん主催のイベントに出ないかと依頼があったんだ。
そのイベントで俺が歌った時会場が「あいつ誰だ?」みたいな雰囲気になってな。

そこでガモウさんがイベントの最後に俺のことを改めてリスナーに紹介してくれて、そこでデモテープを売らせてくれたんだ。それから俺は知名度が一気に上がったのさ。だから俺にとってのガモウさんは親みたいなもんさ。
そんなガモウさんとまた一緒にできると知った時は嬉しくてテンションが上がったよ。

それでこの前ガモウさんに連絡したんだ。「よろしくお願いします!」って言ったらガモウさん言葉に詰まってそのまま無言のまま電話切ってそれ以来だな。

だから820日は久しぶりにガモウさんと会えるからすげえ楽しみさ。

あ、そう言えば話は変わるけどガモウさんの本名知ってるか?
田中みつお
って名前なんだ。hahaha!爆笑

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↑マレーバク

―ふふ。

それではUnchain Sorryさん、本日はありがとうございました。

最後にHANAUTA FESを楽しみにしているファンに向けて一言お願いします。

Unchain Sorry

よろしくね!

Unchain Sorryプロフィール

1986年3月13日生まれ、アメリカニューヨーク育ち。現在はパキスタン東部に在住。

小さい頃はニューヨークのスラム街で育ち、15歳の時に初めてラップをする。

みるみる頭角を現し19歳の時にレーベル「KUROKOGE」と契約し、デビューシングル「XYY××〜machiokoshi〜」を発表。

ニューヨーク出身のHIPHOPアーティストが日本でデビューということで若い世代に圧倒的な支持を得る。

20の時にファーストアルバム「eRinGi」をリリース。80万枚のセールスを記録し、一躍日本のトップアスリートの仲間入り。

現在はパキスタンで暮らしながら日々音創りに励んでいる。
また音楽以外にも活動の幅を広げ、パキスタンと日本の交流イベント「Peace & OKURA」の企画も担当。精力的に活動している。

HANAUTAフェス特設ページ

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