【絵日記】森口ダイナソーの日記 – 植物人間の日常

この日記の作者:森口ダイナソー

あくる日私は、目を覚まさない。

そのあくる日、私は目を覚まさない。

ずっと目を覚まさない。

ドクっ。ドクっ。ドクっ。

心臓の音だけが鳴っている。

看護婦が私に声をかけている。

「マジェンタさん、点滴の交換しますね〰。」

その瞬間!

私は目を、覚まさない。

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いつも通り。

また夜が来た。

隣の病室から少し大きめのイビキが聞こえてきた。

「グゥーーー。グゥーー。」

イビキの大合唱が病室と隣の病室を結ぶ唯一のアレだ。

私は目を覚まさない。

どんなことがあろうとも私は目を覚まさない。

一体何年過ぎたのだろう。

私はついにシビレを切らしてしまった。

私は目を覚まさない。

覚まさないようになっていると自覚はしているが、ここまで目を覚まさないのは不思議である。

意識はあるが目を覚まさない。

はぁ〰

もう疲れた。

その瞬間!!!

私は目を覚まさない。

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