地球外知的生命体は24年以内に見つかる!フェルミのパラドックスを超えて宇宙人が存在する可能性

地球内生命体のキーユです。

みなさんは宇宙人がいると思いますか?

僕はいるんじゃないかと思ってます。

なぜなら、僕自身も宇宙人だからです。ウチの愛犬は宇宙犬、今朝食べたのは宇宙豚と宇宙ニワトリを使ったベーコンエッグでした。

地球にこれだけの生命体があるのですから、きっと広大な銀河のどこかには別の生命体があるはずですよね。

しかし地球外生命体を信じたい者が必ずぶつかる矛盾があります。

そう、宇宙好きが使いたくなるワードNO.1といっても過言ではない「フェルミのパラドックス!」

フェルミのパラドックス

物理学者エンリコ・フェルミが提唱した、宇宙にある恒星の数と宇宙年齢の長さから考えて、地球外生命体が存在する確立は極めて高いにも関わらず、地球外生命体が発見された証拠が全く無いというパラドックス。

天の川銀河には2000億もの恒星(太陽)があり、そのほとんどが惑星(地球のような星)を持っている。

そして宇宙には人類が観測し得るものだけで2兆個以上の銀河がある。

さらに、地球の歴史は46億年前に始まり、人類が生まれたのが700万年前、天文学や物理学のテクノロジーが急激に発展したのはたかだかここ70年くらいのものであるが、宇宙は137億年前に誕生している。

地球より高度な文明を持った星は悲観的に見積もっても・・・超半端ない数、多分100京とか1000京とか、そんなレベルで存在するはずである。

にも関わらず、そのような超文明の存在の形跡を掴めない矛盾を理論として唱えたもの。

フェルミのパラドックスについては別の機会に掘り下げたいと思いますが、確かに2017年5/14日現在、地球外生命体の存在を示す証拠はありません。

あるのは人体実験されたとか攫われたとか、眉ツバものの都市伝説だけです。

しかし科学者の中には、万人が納得できる科学的証拠を求めて、本気で研究、探索に人生をかけている人たちがいます。

今回はそんな一人、セス・ショスタックのTEDスピーチを書き起こしてみたいと思います。

24年以内に地球外生命体が見つからなかったら、珈琲を1杯オゴります。-SETI研究員が伝える地球外生命体の可能性

E.T.(地球外生命)は存在するのでしょうか?私はSETI研究所で働いています。

SETIは私の名前(Seth)とよく似ていますが地球外知的生命体探査のことです。つまり私は宇宙人を探しています。

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多くの人は宇宙人探しなんて夢のようで馬鹿げていて、不可能だと考えています。

でもなぜ自分の仕事が特別なものだと思っているのか、そして私がこの仕事を始めたきっかけを簡単にお話ししたいと思います。

1968年私は博士論文のためにシエラネバダの奥にあるオーウェンズバレー電波天文台でデータを集めていました。

観測所にはちょうどロシア人の宇宙学者が書いた新しい本がありました。

著者はヨシフ・シクロフスキーという人で、コーネル大学にいた当時無名のカール・セーガンという天文学者が補稿を書き、翻訳と編集を担当していました。

宇宙との交信が始まった

この本を読んだ時のことを覚えています深夜3時にこの本を読んで、銀河の回転を計測するために自分が使っているアンテナは、ある恒星系から別の恒星系へ交信したり情報を送ったりすることにも使えることを知りました。

一人ぼっちでほとんど寝てもいない深夜3時にこれはとても素敵なアイデアに思えました。

同じ技術を使うだけで地球外に知的生命体がいることを証明できるという事実、このアイデアに魅せられ20年後に私はSETI研究所の職に就くことになりました。

地球外知的生命体を探すアイデアはこの写真の当時生まれて間もないものでした。

1960年にフランク・ドレイクという若い天文学者が西ヴァージニアでこのアンテナを近くのいくつかの星に向けてE.T.からのメッセージを傍受しようとしたのです。

※フランクドレイク:ドレイクの方程式を用いてフェルミのパラドックスへ挑んだことでも有名な天文学者。

何も聞くことはできませんでした。実は聞こえた信号はアメリカ空軍のもので地球外知的生命体ではありませんでした。

でもドレイクのアイデアは広く注目を集めました。

人の心を惹きつけるものだったからです。

この実験は成功しませんでしたが、私たちはこれを元に宇宙に耳を傾け続けているのです。

たまに途切れますが活動は続いています。

まだ何も聞こえてきません。実は地球外生命の存在すらわかっていません。

でもこの状態は近い将来変わるだろうと思います。

私がそう考える大きな理由は、機器が進化しているからです。

ムーアの法則によって、受信機器は進化し続けている

これは皆さまの席から560キロほどの場所にあるアレン・テレスコープ・アレイです。

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出典:wikipediaライセンス:CC

これが今私たちがE.T.を探すために使っているものです。

そして電子機器も昔よりとてもよくなりました。これは1960年にフランクドレイクが使っていたもの、これがアレン・テレスコープ・アレイのものです。(スピーチ場での画像比較)

ある暇な学者が、今の新しい実験は1960年のものよりも約100兆倍良いものであると計算しました。

これは評価されるべき進歩ですよね。

しかし一般の人に理解されていないのは、実験は良くなり続けており結果として、より速くなる傾向にあることです。

グラフでお見せします。グラフを出す度に聴衆の1割を失ってしまいます。

こんなのが12枚あるのですが—(笑)

でもこのグラフで探索スピードの変化を見ていただきたいのです。

干し草の山の中から一本の針を探すようなものです。干し草の山の大きさは分かっています。銀河です。

でも今は干し草をかきわけるのにティースプーンではなく、ブルドーザーを使っています。

実験のスピードが上がっているからです。まだきちんと聞いていらして、数学が得意な方は気付くと思いますが、このグラフは片対数グラフです。

つまり上昇率は指数関数のように増加します。

指数関数的に進歩しているのがわかります。指数関数的という言葉は乱用され、メディアでもよく使われています。

本当の意味も知らずにです。でもこれは本当に指数関数的です。

18ヶ月毎に2倍になっており、コンピューター通の方は周知のムーアの法則です。

ムーアの法則:ムーアの法則(Moore’slaw)とは、インテル創業者の一人であるゴードン・ムーアが、1965年に自らの論文上で唱えた「半導体の集積率は18か月で2倍になる」という半導体業界の経験

シンギュラリティは近い―人類が生命を超越するとき

100万の恒星系を見れるようになる

この調子でいけば24年後には100万もの恒星系を見ることができ、この宇宙に誰かいないか探すことができるのです。

100万もの恒星系ですよ。面白くないですか?

その中のいくつに惑星があるでしょう?事実私たちはその答えを15年前ですら知りませんでした。

実は6ヶ月前ですら本当にどれほどかわかりませんでした。

しかし今はわかります。最近の結果によれば恒星には必ずと言って良いほど惑星があり、それも複数存在します。

まるでネコが妊娠したようなもので生まれるのは1匹だけでなく何匹もですよね。

これは私たちの銀河系にある惑星の数をかなり正確に見積もったものです。

この銀河系だけですよ。天文学に詳しくない方のために言いますと地球のあるこの銀河系は望遠鏡でみることのできる100万もの銀河の一つなのです。

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人類は奇跡の産物ではない

惑星ならたくさんありますが水星や海王星のような場所はあまり意味がありません。

海王星のことなんて考えた事もないでしょう。

では惑星の何割が住むのに適しているのでしょう?

まだわかりません。

しかしNASAのケプラー望遠鏡のおかげで今年にはわかります。

そして内部情報に詳しい人、つまりこの仕事をしている人によると生命を有することのできる惑星は1000個に1個か、もしかすると100個に1個くらいのものだそうです。

悲観的に見積もったとしても1000個に1個ということは少なくとも10億もの地球の兄弟が私たちのいる銀河系にあることになります。

いろいろ数をあげましたが、だいたいは大きな数です。ですから住めそうな所は十分あるということです。

宇宙にはそれはもう沢山の惑星があり、もしも地球だけが生命、面白い住人を持っているならば、人類は奇跡の産物です。

皆、自分を奇跡だと思いたいのは分かりますが、科学を学べば自分が奇跡だと思ったとき、必ずその考えが間違いであると気付きます。

つまり私たちは奇跡の産物ではないということです。

するとこのような結論に達します。

24年以内に地中外生命体からの信号を受け取る

調査の速度が上がり、住めそうな惑星も沢山あるので、私たちは24年以内に何らかの信号を拾うと思います。

結構自信があるので賭けてもいいですよ。24年以内に私たちがE.T.を見つける。そうでなければコーヒーを一杯おごりましょう。 ー(笑)

さぁ人々が考えないような側面ついて話しましょう。

それは「何が起こるのか?」

私の言っていることが正しいとしましょう。実際わかりませんが、そうなるとします。

24年以内に私たちはこの宇宙に仲間がいると判断できる信号を受信するとしますするとその結果どうなるでしょう?

私なんて発見の現場にいるかもしれません。

残念ながらまだわかりません。

長い期間においても短い間ですらわかりません。

この質問はまるで1941年に戻ってコロンブスにこう聞くようなものです

「もしここと日本の間に大陸があるとわかったらどうする?もしわかったら人類にとって結果として何が起こる?」

彼はもしかするとあなたが理解できない答えを言うかもしれませんが多分正しくないでしょう。

それはE.T.を見つけたらどうなるかを予想するのと同じです。予想できません。

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地球外生命体からの信号を受信できたとき、私たちに起こる3つのこと

でもいくつか言えることがあります。

まずE.T.の社会は私たちの社会よりずっと進歩しているでしょう。

ネアンデルタール人のようなE.T.から信号を受けとることはないでしょう。

電波送信機を作れませんから。彼らは数千年年かもしくは数百万年私たちよりも進んでいます。

しかし私たちよりも進歩しているということは彼らから情報を手に入れることができれば未来へショートカットできるかもしれないのです。

大げさだと思うかもしれませんがそうだとしても起こり得ることですよね。

これはユリウス・カエサルに英語を教えてアメリカ議会図書館の鍵を渡すようなものです。彼の人生は逆転します。

まずそれが一つ。もう一つ絶対に起こるのは私たちに教訓を与えます。

私たちは自分たちが奇跡の産物ではなくごく平凡な存在だとわかります。

この近辺で唯一の生命ではなく、それは哲学的に重大なことだと思います。

私たちは奇跡ではないんです。

三つ目はなんとなく漠然としていますが、私は興味深く重要だと思います。

それはもし、より進んだ社会から信号を受信したとすると、それは私たちのある可能性を示唆しています。

私たちは自己破壊によって滅びる運命ではないということです。

彼らが生き残れたのならば私たちにも可能です。

普通宇宙の遠くを見れば見るほど過去を見ていることになりますよね。

それは天文学者には面白い話でしょう。しかしこの方法なら未来を見ることができます。ボンヤリですが見えるのです。

これらが信号の発見によって発生するであろうことです。

引用元 TED

この記事を書いたライター

キーユ
キーユ死にかけの不死鳥
1985年生まれ。
ギャグ記事やWEB、音楽、ゲーム、育児などを書いています。
記事制作やレビューのご依頼お待ちしています!ツイッターかお問い合わせからお気軽にご連絡ください。
著書:新種発見!69匹の愉快な生き物図鑑

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