HIPHOP大好きキーユです。
フリースタイルダンジョンの影響でHIPHOPがメディアに映る機会が増えたことで、最近HIPHOPに興味を持ったという方もいらっしゃるのではないでしょうか。
フリスタも確かにHIPHOPの魅力の一つだと思いますが、アート、クリエイション、生き様を感じることができるのはやはり音源やライブだと思っています。
ということで今回は最近ヒップホップに興味が湧いたので昔の作品も聴いてみたいという方に向けて、おすすめの名盤を紹介していきたいと思います。
この記事の目次
来世でも聴きたいJAPANESE HIPHOPアルバムクラシック11選
SELL OUR SOUL / THA BLUE HERB
ヒップホップを聴きだして10年以上経ちますが、僕は未だこのアルバムを超える衝撃に出会ったことはありません。
そして15年経った今もアルバムの中の言葉は錆びず、何度聴いても心に黒く鮮やかな釘を打ち付けます。
このアルバムは人知れずたくらんだ 等身大の寒がりな性格だ
ライムは心の闇をかくまう ハイハットは高揚感を預かる
このアルバムは一ヶ所に集まった 今を生きてる限りの喜怒哀楽だ
我ら冷たく君の上で光る 知覚の扉がここに開くSHINE ON YOU CRAZY DIAMOND
天下は二つに分けれると話したが マスとコアのコアの中での話だ
札幌対東京では次元が違う 日本の雑魚か? 日本の本物か?
次にHIPHOPに限って話すとな パトロンの後を追う元ハードコア
色物な流行ものは別物だ 世界の強者か? 日本の本物か?
最後はそこにいるあんた方だが もしすでに向こう側なら仕方ない
なにせ少数派から始めなかったら 勝ち上がりのやりがいがなくなるからな天下二分の計 (COAST2 COAST3)
気を遣われるのを恐れて気を遣い
何故かやわらかい親切に無意識に後ずさり
愛想笑ってすぐうんざりと愛想尽かし
ありもしない裏書きと裏切りを疑い
それらの恐るべき行為の後で独りで
いつも後悔して
急ぎ取り繕ったりして
ばれたやしないかとビクビクして俺は生きてるっていう特有の苦しみと生きてる
こんな俺ですがひとつだけ使い道はあって
それを書こうとしない全ての作詞家に代わって
それが見えないMCを鼻で笑って
孤独が一見後ろ向きで前向きな歌を書かせるI’M PRIVATE ARMY
音楽は商品でしかないというのももっともだ
売れればいいというのもある意味本当だ
だがモノ造りはどんなにつらく苦しかろうが
俺らにとっては神聖な信仰ナようなものだ
パイプと2人 狭く暗い仕事場に戻った
復活の炎がペン先に灯ったStill Standing In The Bog
静寂が似合う音楽の先駆者 ねずみ算式に浸透するレクチャー
言葉が意味を持ってるって説は 俺のリリックだけに常につきまとう番犬だサイの角のようにただ独り歩め
そして、Track06の「路上」を超えるストーリーテーリングも、未だに産まれていないと思います。(並ぶとすれば同じくブルーハーヴの未来世紀日本くらいでしょうか)
Kid Fresino × C.O.S.A. / Somewhere
2000年代最高のアルバムがSell Our Soulであれば、2010年代最高はこのアルバムだと思います。
誰の追随も許さないグルーヴ感を持つ天才ラッパーKid Fresinoと歩くリリシズムC.O.S.Aのタッグに、prd陣JJJ、RAMZA、OMSB、そしてPUNPEEという究極の才能が集まったKing of Koolと呼ぶべき傑作。
外国人の友達ができたら「これが日本のヒップホップだよ」と紹介したいアルバムです。外国人の友達いないけど。
このアルバムはアマゾンプライムミュージックでも聴くことが可能です。
Kid Fresino × C.O.S.A. / Somewhere
Rhyme & Blues / OZROSAURUS
2007年発売ですので10年前のオジロザウルス3rdアルバム。
各所で年間ベストアルバムに選ばれまくって、本人も「他の人のアルバムもだいたい聴いたけど圧勝だなと思った」といいます。
かっこいいHIPHOPアルバムとはこういうものだという、クリエイティビティに満ちた名盤です。
このアルバムのツアーファイナルの模様を収録したライヴDVDも鳥肌ものです!
このアルバムはアマゾンプライムミュージックでも聴くことが可能です。
花と雨 / SEEDA
このアルバムでSEEDAが魅せた日本語を崩したFLOWの革命と、USメインストリームに劣らないBACHLOGICのBeat革命が交わる科学変化は後世のアーティストに影響を与え、日本のHIPHOPシーンを「SEEDA以前」と「SEEDA以降」で大きく異なるものにしてしまいました。
サウンドやラップだけでなく、当時世の中全体を覆っていた閉塞感と、そんな希望の見えない街で生きるハスラーの悲哀を詩的な表現、自虐的な吐露で歌い上げたアートとしても革新的でした。
死んでしまった姉を歌った表題曲は不朽。
このアルバムはアマゾンプライムミュージックでも聴くことが可能です。
雲と泥と手 / NORIKIYO
NORIKIYOのアルバムはどれも最高で、似通った作品は1つもないのですが、中でもクラシックの呼び声高い作品がこちら。
まず、なんと20曲入りのスーパーフルアルバムなんですね。
20曲入って捨て曲無しってなかなか無いと思います。
曲のトピックもボキャブラリーに富んでいて、セルフボースティングに時事ネタ、社会的な歌、パーティ、労働、戦争、愛、そして前作でのZeebra等先輩ラッパーへのDISに関してなど幅広いのに、1つのアルバムとしてコンセプチャルにまとまっています。
過去の間違いとそれに取り憑くカルマを歌った「過ちの代償」と「それでもこの場所に立つ」は心に突き刺さる名曲です。
Bunks Marmalade / SWANKY SWIPE
日本人離れしたリズム感で時代を席巻したBES率いるSwanky Swipe。
BESのソロアルバムも捨てがたかったのですが、個人的には衝撃作として印象深いスワンキーのアルバムを推したいです。
BOOT CAMP CLICKなどの黒くてタイトなHIPHOPのノリを日本語で、スラングや隠語を交えてラップするスタイルは以後多くのフォロワーが真似ようと試みて失敗していきました。
特に最後の「評決のとき」はフロウもリリックも神がかってます。
その後色々あった末に音楽へ帰ってきたBESですが、いつかまたこのアルバムのような作品を作って欲しいと願っています。
グレイゾーン / ライムスター
日本語ラップの伝道者、ライムスターの最高傑作だと思っているアルバムです。
表題曲「グレーゾーン」「911エブリデイ」の社会風刺は現代にも痛烈に刺さる内容ですし、「ザ・グレートアマチャリズム」「BIG MOUTH」はHIPHOPの精神性を超エンターテイメントに昇華したライムスターの真骨頂ともいうべき楽曲です。
Pushin’ / STUTS
トラックメーカーでMPC奏者のSTUTSによるアルバム。
夜を使い果たして / PUNPEEが100万再生を超えているので耳にした方もいると思います。
ソウルフルでいてノスタルジックな感情の流れる、素晴らしいアルバムです。
「夜を使い果たして」も好きですが、Campanelllaファンの僕はこちらの曲が大好きです。
このアルバムはアマゾンプライムミュージックでも聴くことが可能です。
SLOW BUT STEADY / GAGLE
おしゃれな雰囲気のHIPHOPが好きだなという人にオススメしたいアルバムです。
トラック鬼かっこいい。ラップはクソカッコイイというシンプルイズベストな超傑作。
トウカイ×テイオー / TOKONA-X
ハードコアなラップの金字塔として死してなお評価が上がり続けるアルバム。
新宿 STREET LIFE / MSC
フリースタイルダンジョンでもお馴染みのMC漢の所属クルーMSCのアルバムです。
不穏で恐ろしい00年代歌舞伎町の空気とナードなラップは不滅の名作にして、怪作。
このアルバムはアマゾンプライムミュージックでも聴くことが可能です。
まとめ
以上、日本のHIPHOPのおすすめアルバムでした。
今後海外編や別の括りでの名盤紹介とかもしていけたら楽しいです。
この記事を書いたライター
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1985年生まれ。
ギャグ記事やWEB、音楽、ゲーム、育児などを書いています。
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著書:新種発見!69匹の愉快な生き物図鑑
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