仮想通貨マイニングのやり方、種類、を初心者向けに解説!

この記事ではマイニングとはどんなものか、初心者でも儲かるのかを解説します。

マイニングのやり方、始め方をお伝えするほか、マイニングのやり方にはどんな種類がるのか、初心者が利益を出すやり方についてご紹介します。

マイニングって儲かるの?

仮想通貨のマイニングは初心者でも儲かるのでしょうか。答えは「やり方次第」です。

マイニングにはテレビCMでもおなじみの大手IT企業であるDMMやGMOのほか、連結決算で売上2600億円を誇るSBIホールディングス、メガバンク三菱東京UFJが運営するMUFG、新時代の電気供給会社として注目されるLooop、アートやジュエリーなど複数事業を手がけるnew art、さらにはサイバーエージェントなど大手企業が続々参入しています。

シェアはビットメイングループをはじめとする中国企業が5割を占め、日本企業3強のDMM、GMO、SBIも中国勢を追いかけています。

大手企業が次々に参入しているということは、企業が儲かるという判断をしているということです。大企業はよほどの勝算がなければ参入しません。

このことからマイニングは大手企業が「事業投資する価値あり」と判断するほど、産業的な魅力の高い分野だといえるでしょう。

マイニングは個人も参加可能?

マイニングは個人でも参加できます。

後ほどお伝えするクラウドマイニングやプールマイニングを活用すれば個人もPC一台でマイニングに参加可能です。

マイニング用語集

マイニングとは何か具体的に解説するにあたって、用語集を作成しました。

マイニングに対する理解を深めるためにも専門用語に慣れておくことは大切です。

【採掘】

「採掘」という言葉はマイニングの別名として使われます。

採掘する=マイニングと覚えておきましょう。同じく「発掘」もマイニングのことです。
2〜3年前までは個人でも採掘は可能でしたが、現在は競争が加熱し、非常に大きな消費電力と専用機器を有する組織が産業化して取り組んでいるので、なかなか個人が対応するのは難しくなっています。
その反面マイニングにも種類が増え、後述するクラウドマイニングやプールマイニングを利用すれば個人でも低リスクでマイニングに参加できます。
※個人で参加する方法についてはあとで触れます。

【マイナー】

マイニング=採掘に参加する人をマイナーと呼びます。

【ブロックチェーン】

ビットコイン、そしてマイニングを支える根幹技術のこと。
ビットコイン最大の特徴である「中央管理者のいないシステム」はブロックチェーン技術によって実現されています。
ブロックチェーンは取引台帳の役割も果たしています。取引は全てブロックチェーンに記録されるのです。台帳へ追記することを「ブロック生成」「ブロックが作られる」などといいます。
「最新のすごいテクノロジー」で作られた「世界中の仮想通貨の取引を全て記録する巨大な通帳」といってもよいでしょう。

【マイニング報酬】

マイニング報酬とはマイニングに参加することで得られる報酬です。
仮想通貨を使って取引があった場合、その取引が正当なものであるか監視、判断しなくてはなりません。この証明、計算を行うのはマイニング参加者たちです。
そして「もっとも早く計算してブロック(取引記録)を作成したマイナー」には報酬が与えられます。

簡単にいえば「この取引が正当だと一番早く証明したら報酬をあげますよ」ということです。

マイニングに参加する人々は、このマイニング報酬を求めて参加します。

【プルーフ・オブ・ワーク PoW】

プルーフオブワークとは、ビットコインを決済システムとして成り立たせるためのルールのひとつです。不正を防止し、監視して正当な取引を行うための基盤となっています。
直訳すると「仕事の証明」ですが、これは「マイニング競争」における計算量を証明するという意味合いからつけられています。
「もっとも早く計算したことを証明してくれる仕組み(アルゴリズム)」といえるでしょう。

マイニングとは

仮想通貨の最大の特徴は「この通過には価値があり、信用に値しますよ」と担保してくれる中央管理者(政府や中央銀行)の介入がないことです。

ではどのように正当性が担保されるかというと、取引情報を暗号化してネットワーク上に分散させ、利用者皆で監視しているのです。

これに用いられるのがブロックチェーン技術です。

取引が正当に行われたかどうかは常に監視されます。監視するのは有志のコンピューターです。取引はブロックチェーン台帳に記録されます。

世界中の人々が競うように計算することで、正しい取引であると証明されるのです。

そして一番早く計算した人には報酬として新たにビットコインが与えられます。計算をして仮想通貨を得ることが採掘に似ていることから、この一連の仕組みは「マイニング」と呼ばれるのです。

マイニングでお金が儲かる仕組み

仮想通貨の取引は有志のパソコンの余剰リソースを借りて、取引の整合性を計算されます。

世界中のコンピューターがこぞって取引が正当であるかを計算し、一番早く計算を終えて取引台帳(ブロックチェーンシステム)に取引記録を追記(ブロック生成)したコンピューターには報酬としてビットコインが支払われるのです。

▲全ての取引は有志の人々によって監視、計算される

▲一番早く計算し、取引台帳に追記するとビットコインが与えられる

マイニングは「お手伝い競争」だと思えば分かりやすいかもしれません。

マイニングの始め方

さてマイニングには計算能力と消費電力が不可欠です。

膨大な取引データを過去に遡って計算する必要があるため、電力の安い中国などにファームと呼ばれる計算専用の巨大な工場を作り、組織的に行われているのが現状です。

では個人がマイニングに参加する方法はないのでしょうか?

そんなことはありません。個人もマイニングに参加可能です。

マイニングを始めるためにはいくつか準備物を揃えなくてはなりません。

また、個人で行うマイニングにも種類があるので、どれが自分にあっているか見定める必要もあります。

ここからはマイニングの始め方と準備の仕方について解説していきます。

マイニングに必要なツール

PCかマイニング専用アプリをインストールできるスマホ

マイニングを始めるにはPC、スマホが必要です。

後述するマイニングソフトがユーザーのPCに合わせて最適な仮想通貨を教えてくれるのでスペックやメーカーは問いませんが、性能は高ければ高いほどよいでしょう。

スマホは取引所のアプリを操作する際に使います。iPhone6以上、Androidであれば4.0.3以上(Zaifのスマホアプリに必要なバージョン)が望ましいといえます。

グラフィックボード

マイニングを行ううえでポイントとなるのがグラフィックボードの性能です。

グラフィックボードはビデオカードなどとも呼ばれますが、本来はディスプレイへ画像を綺麗に映すためのパーツです。PCゲームやグラフィックデザインをする人には馴染みがあるのではないでしょうか。

このグラフィックボードがマイニングで重要な役割を果たします。CPUでもマイニング自体はできますが、グラフィックボードのGPU性能を用いる方が効率的に行えるのです。

グラフィックボードはAMD、NVIDIAの2社からたくさんの製品が発売されています。

採掘したい通貨との相性や、今後の動向、コスパや消費電力など注視すべきファクターも多いので一概にこの製品がベスト! と言い切るのは難しく、書籍やサイトによっても勧める製品はまちまちです。

2018年2月現在無難といえるのはハイエンドクラス、もしくはミドルクラスのグラフィックボードである「GTXシリーズ」か「Radeon RXシリーズ」。人気上位の製品は軒並み品薄となっており、3/6現在在庫のあるなかでは「NVIDIA GTX 1080」「NVIDIA GTX 1080 Ti」「AMD Radeon R9 280X」「AMD Radeon R9 Nano」あたりがおすすめといえます。

マザーボード

マザーボードはグラフィックボードを挿すためのパーツです。通常のマザーボードでもマイニングはできますが、2〜3枚のグラフィックボードしかさせないため、安定しづらいという欠点があります。

6枚以上差し込めるマイニング向きのマザーボードの使用をおすすめします。なかでもBIOSTAR社の「 TB250-BTC」「 TB350-BTC」 ASUS製の「EX B250 V7」などは性能に定評があります。

電源

マイニングは消費電力が激しいので、電源にもこだわることが得策です。

ワット数は大きいもの、規格はGold以上を選びましょう。

ウォレット

マイニングを行うまでに準備したいのがウォレットです。ウォレットとは過疎通過を受け取る際に財布の役割を果たすもので、ウォレットがないとマイニングで採掘した仮想通貨を受け取れません。

ウォレットにも種類があり、採掘する通貨に合わせて対応するウォレットを作っておかなければなりません。

国内大手であるZaifやビットフライヤーは対応する通貨も多く、補填制度もあるのでリスク対策にもなります。またスマホからアプリで操作可能です。

またUSB型端末をウォレットとして使える「Ledger Nano S」という製品も発売され話題になっています。ここではこの2種類のウォレットをおすすめします。

マイニングソフト

マイニングにはソフトを使用します。初心者であればNiceHash Minerがおすすめです。パソコンとの相性に合わせて自動で採掘すべき通過を選んでくれます。

  •  あると便利なツール

排熱グッズ

マイニングは消費電力が高く発熱対策はしておいた方がよいでしょう。サーキュレーターなど冷却グッズを揃えておくと心強いですね。

モニター

マイニングに限らず、PC作業には大きなモニターがあると目の疲れ防止にもなります。

椅子

長時間ディスプレイとにらめっこすることもあります。座り心地のよい椅子があると腰の負担を軽減できます。

ソロマイニングってなに?やり方は?

ソロマイニングとは?

ソロマイニングとは、個人が自分のパソコンだけで行うマイニングのことです

しかしながらビットコインなど有名仮想通貨は、自前で機材を揃えて大企業に対抗するのは現実的に厳しいといえます。

電気代の安い土地に大きな工場を持って高性能PCを何台も抱えられる資本がある場合を覗きビットコインのソロマイニングは避けるべきといえるでしょう。

しかし、ソロマイニングもやり方次第で個人が利益を出す方法があります。

ビットコインなど市場の大きなコインではなく、マイナーなコインを狙えば勝算も。

ソロマイニングのやり方

2018年3月現在、ソロマイニングに挑戦する場合はモナコインかbitzeny(ビットゼニー)が有力候補といえます。

モナコインは最近盛り上がりをみせている勢いが魅力ですがその分競合も多い仮想通貨。

bitzenyは日本語圏の通貨でありCPUでマイニングできるのでPC性能が問われにくい点が特徴です。

どちらのコインも、ソロマイニングを行うにはまず演算装置となるPCを用意します。そして報酬を受け取るためのウォレットを作成し、マイニングソフトを起動して行います。

コマンドラインの入力があったりするのでPC操作に長けている方におすすめです。

クラウドマイニングとは?やり方は?

クラウドマイニングとは?

クラウドマイニングとは、マイニング業者に出資して配当を得られる仕組みのことです。

出資者はマイニングを行う事業者に出資を行います。

マイニング業者は大規模にマイニング作業を行い、ブロックチェーンネットワークから報酬を受け取ります。出資額に応じて出資者へ配当が割り当てられます。通常のファンドや投資信託のイメージですね。

クラウドマイニングのメリット

出資者は機材を揃える必要がありません。また維持管理も必要ないので果報を寝て待つことができます。

クラウドマイニングのデメリット

手数料やクラウドマイニング業者の倒産リスクなどがあります。

クラウドマイニングのやり方

始め方も簡単でクラウドマイニングのサービスに登録し、通貨を選択するだけです。初心者と相性のよいマイニングといえるでしょう。

マイニング業者は増えつつあり、冒頭でお伝えしたDMMやGMOもクラウドマイニング事業に参入すると見られています。

プールマイニングってどうなの?やり方は?

プールマイニングとは?

プールマイニングとは、「マイニングプール」に参加して行うマイニングのことです。

マイニングプールとは複数人で協力してマイニングを行うチームです。ソロマイニングとは異なり、複数で協力することで計算力を上げて採掘の可能性を増やします。

報酬も受け取りやすくなりますが、報酬も参加者で分けることになります。ギルドや企業の関係に似ているかもしれません。

主なマイニングプールは最大手のAntpoolのほか、イーサリアムに特化したethermineなども有名です。

プールマイニングのやり方

プールマイニングを行うにはまず演算装置としてのPCが必須です。プールマイニングでは貢献度に応じて報酬も決まってくるので、ここでの計算能力は重要です。

上記必要なツール一覧で述べたように、高性能のGPU機能を持ったグラフィックボードとマザーボード、電源を揃えることをおすすめします。

次にマイニングしたい通貨に対応するウォレットを作成します。取引所を使うかUSBタイプを購入する方法がおすすめです。

そしてマイニングソフトの導入です。ソロマイニングのときとは異なり、プールマイニング事業者が提供しているソフトを導入する必要があります。

マイナーゲート(MinerGate)がもっとも知名度が高く使い勝手や評判も上々のソフトです。

以上が揃えばプールマイニングを開始できます。

3つのマイニングの違い一覧表

それぞれのマイニングの特徴

ソロマイニング クラウドマイニング プールマイニング
PC 自宅PC 業者PC 自宅と業者をリンクさせる
マシン GPUなど付属マシン

一部CPUでマイニングできる通貨もある

ASICなどを集約した大型マシン GPUなど付属マシン

CPUやASICでも可能ではあるがGPUが一般的

メリット 稼いだ分は全て自分の取り分 機材を揃える必要がなく、維持管理費もかからない 有名マイニングプールに参加できる

PC一台からでも始められる

デメリット 巨大なマイニング組織と競わなければならない。

性能を上げれば上げるほど電力など維持費がかかる

配当が少ない。手数料がかかる。倒産リスクがある。 大きなマイニングプールに参加しても配当が少ない。

それぞれのマイニングに適した条件

ソロマイニング クラウドマイニング プールマイニング
適した仮想通貨 価値の低いものか珍しい通貨

bitzeny

モナコイン

価値が高く、有名な通貨

ビットコインなど

bitzeny、イーサリアムなど。

状況やトレンド、トピックによって変動する

採掘できるレベル 低い 高い 高い
リスク ハイリスク・ハイリターン 低リスク・低リターン ミドルリスク・ミドルリターン

まとめ

マイニングは国内の大手企業も続々参入している注目の分野。

仮想通貨取引の信用を担保するために有志のコンピューターリソースを借りて取引の正当性を計算してもらうという仕組みがあります。

一番早く計算を終えて取引台帳に取引記録を追記したコンピューターには報酬としてビットコインが支払われます。これがマイニングです。

マイニングを始めるにはグラフィックボードをはじめ機材を揃え、ウォレットという仮想通貨の財布をつくる必要があります。

マイニングにはソロマイニング、クラウドマイニング、プールマイニングと3種類ありそれぞれにメリットデメリットがあるので自分の状況に適したものから初めてみるとよいでしょう。

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