MRとはどんな職業?元MR(製薬会社の営業)がぶっちゃける仕事内容

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こんにちは。もうすぐ入社式の時期ですね。

春になると入社式の日にネクタイにケチャップ付けちゃって泣きそうになったことを思い出します。

さて、ワタクシ昨年までMRとして製薬会社で働いておりまして、せっかくなので就職活動や転職先の候補として製薬メーカーを選択肢に入れている方に向けて、MRという職種の仕事内容や年収など気になる表と裏を数回に分けて記事にしたいと思います。

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MRの仕事は大きく3つ

「MRとは」でぐぐると一番上に出てくるのはこんな内容です。

MR(Medical Representatives)、製薬企業の営業部門に所属しています。

その仕事医療機関を訪問することにより、自社の医療用医薬品 を中心した医薬情報(医薬品およびその関連情報)を医療関係者(医師、歯科医師、薬剤師、看護師など)に提供し、医薬品の適正な使用普及を図ること、そして使用された医薬品の有効性情報(効き目や効果的な使い方)や安全性情報(副作用など)を医療の現場から収集して企業に報告すること、そして医療現場から得られた情報を正しい形で医療関係者にフィードバック(伝達)することなどを主な業務としています。

出典:MR認定センター 

上記のようなことを仕事にして給料をもらうのがMRです。

でもここで終わってしまってはこの記事の価値がなくなってしまいますので、噛み砕いて実際どんなことをしているのか生の情報を記したいと思います。

MRにはざっくり分けると3つの仕事があります。

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医師・薬剤師へ自社の医薬品をプロモーション

MRは上記の通り、製薬会社に所属する営業マンです。

自社製品を病院や調剤薬局で使用して頂くためにお医者さんや薬剤師の先生方へ薬のPRを行うことが日々の業務となります。

PRする内容としては

  • 自社の薬が何の病気に使われるものであるか
  • 他の薬と比較してどんな有用性があるのか
  • 自社製品を使って頂くことでどんなメリットがあるのか
  • 製品に関する文献の紹介と内容の説明
  • 薬剤投与の際の使い方
  • 錠剤の見易さ、シートや個装ケースのデザインなど工夫しているポイント

などなど、多岐に渡ります。

所属するメーカーによって専門とする領域(A社は循環器系に強い・B社は精神病領域の薬を多く扱う)が異なるのでそれに応じたプロモーション活動をするわけです。

というわけで、毎日病院や調剤薬局を訪問して薬剤についての情報提供をする、これがまず一つめの仕事になります。

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副作用や併用禁忌など安全性に関する情報提供

薬は病気を治療することが出来る一方で、使い方を誤ると猛毒になり得る危険性を持っています。

医療過誤による死亡事故のニュースに代表されるように、場合によっては命に関わるという点で製薬企業の責任は非常に重く営業としても最も気を配らなければいけないのが安全性に関する情報提供です。

例えば

  • 薬剤Aと薬剤Bを同時に飲むと急激な血糖値の低下によって命に危険が及びます
  • 薬剤Cを適量以上飲んでしまうと吐き気や頭痛がしたという報告が20件あります
  • 発売前の臨床試験において薬剤Dを飲むと強烈な睡魔を伴うことが分かっています
  • 妊婦さんへの投与は絶対に避けてください

というような情報を適切に伝えることも重要な仕事の一つです。

風邪を引いたとき、薬局で「この薬は飲むと眠くなるので運転は避けてくださいね」なんて言われた経験があるかと思いますが、このような副作用に関する情報伝達をMRも担っているというわけです。

この活動もPR活動と同時に、日々の訪問の中で伝えていく情報となります。

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医薬品卸への営業活動と価格の折衝

薬剤が病院や薬局に納入されるとき、多くの場合「医薬品の卸業者」を通して販売することになります。

卸は取引のある複数のメーカーの商品を仕入れ、「MS(marketing specialist)」と呼ばれる営業担当の方が病院と価格交渉をして納品されるのです。

卸さん、MSさんは直接商品を納品していることもありMRよりも医師や薬剤師といった医療関係者と密接な関係にあり一つの病院に関する情報も多く持っています。

ですのでMRとしては、医薬品の「4大卸」と呼ばれる大手企業であるメディセオ・アルフレッサ・スズケン・東邦ホールディングスを始めとして地場の卸やその他多くの卸事業を営む会社への営業活動も日々の業務となります。

そこで一番キーとなる活動は価格の折衝です。

卸から「A病院でお宅の商品の見積依頼があったけど価格はどれくらい安くできますか?」というような相談があり、それに対してメーカーとして価格提示をする仕事です。

これは他の出版や食品などの他業界の卸さんとメーカーの関係に似ているのかなと思います。

医療関係者との信頼関係の構築

上記で上げたような医薬品の有用性に関する情報も安全性に関する情報も、昨今はインターネットの普及によって簡単にスマホから確認出来てしまうような内容です。

営業という仕事の存在価値は医療業界でも問われ始めています。

そこでやはりMRの最も重要な仕事はドクターを始めとする医療関係者から信頼を頂くこと、これに尽きます。

先生方は1日に何十人というMRと面会します。しかも大変忙しい仕事の合間に時間を作って、です。

訪ねてきた営業マンの背後にメーカーの姿勢を見ています。

MRは所属する会社の看板を背負って活動しているといっても過言ではありませんので、一つ一つの営業先での評価の積み重ねは、所属する製薬企業の市場での評価に直結していきます。

命に関する商売であるだけに、こういった現場での信頼関係はとても重要です。

医師や薬剤師の先生方は横のつながりも強いので良い評価を頂ければ独自のネットワークに乗ってあっという間に評判が業界に轟いていくのです。

「あのメーカーは信頼出来る」

これを得るために活動し、そしてそれを得たとき売上や新規採用といった目に見える形が返ってくるというわけです。

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MRは「患者さまの健康」と「企業姿勢」を届ける仕事

MRは薬屋さんです。しかし一言「薬を売る仕事」と括るのはちょっと違うかもしれません。

患者さんが薬にお金を使うのは、そこに健康を求めているからです。

健康はあらゆる欲求や希望の前提となる「幸福の土台」のようなものです。

もちろん病気=不幸ではありませんが・・・。

MRという職業は健康を売る仕事です。

そして健康を作っている会社の姿勢を届ける仕事でもあるかもしれません。

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以上、ざっくりとしたMRの仕事について綴ってみました。

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今回は堅い、表面上のお話になりましたので今後は年収やノルマ、接待なんかのよりリアルなところを掘り下げた記事も書いていければと思います。

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