こんにちは。思い出の絵本はノンタン、キーユです。
前回、MRの営業先やスケジュールをまとめてみましたが、今回は得意先の方々に対してどのような活動をしているのかについて書いていきたいと思います。
MRって?という方はこちらの記事を
医薬品業界がなぜ人気があるのかについてはこちらを
「先発」「ジェネリック」の違いが知りたい方はこちらの記事をご覧になってください。
どこかの誰かのお役に立てますように。
この記事の目次
MR(製薬企業の営業)が営業先でしていること
前回の記事でまとめた通り、MRが主に訪問するのは病院、クリニック、薬局です。
それではそこでどのような話をしているのでしょうか。
自社医薬品の情報提供
MRの存在価値はこれに尽きます。
自社で販売している薬についての情報提供が一番の仕事であり、担当先を回って薬剤を案内していきます。
- どんな病気に使われる薬剤か(適応症は何か)
- 競合品との違いはどこにあるのか
- 採用するとどのようなメリットがあるのか
このようなことを医師や薬剤師の先生方に伝えていきます。
しかしこれらはパンフレットにもホームページにも載っている基本的な情報です。
そして多忙を極める先生方にとって、グイグイとPRしてくる営業は仕事の邪魔になりかねません。
ですから、自社製品のプロモーションが最大の訪問目的でありながら、実際は他の活動がメインとなります。
必要な情報を届ける
なんとも曖昧な表現になってしまいましたが、要するにこちらが伝えたいことはグッと抑え、面会する相手のニーズに合わせた情報を持っていくという意味です。
そして面会相手のニーズは千差万別ですので、それぞれの知りたい情報を探っていくことがMRの営業の第一歩となります。
具体例を挙げていきますと
- 医療業界の動向が掲載された記事
- 新しく出た文献や論文
- 臨床試験の結果
- 関心のある薬剤や疾患に関する資料
- 薬事法の改正点に関する資料
このように医療に関係のある情報を求めている研究熱心な先生方もいれば
- 好きなスポーツの話題
- サーフィン、ゴルフ等趣味の話題
- 音楽の話題
- 美味しいお店の話題
- 女性の話題
- 政治経済の話題
好きなことに関する話がしたいという先生方もいらっしゃいます。
- パソコンを教えてほしい
- 漫画貸して
- あんた彼女いるの?
- 今度旅行いくんだけどどこがいいかな?
中にはこんなやりとりもありました。
僕も、ジャズ好きの副院長にオススメのCDを借りて感想を伝えたり、また逆にfourplayの新譜をお貸ししたり、競馬好きの薬剤部長と2時間近く競馬談義をしたものです。
その後両先生は僕が売りたかった薬を新規採用してくれました。PR回数は0です。
そんなこともあるのが営業の面白いところでもあります。ダベっていただけの先で真面目に仕事をする以上の成果が出たりするものです。
プレゼン、製品説明会、勉強会
病院の医局や薬剤部、クリニック、薬局でスクリーンを使い、製品の説明会や薬事法の変更点についてプレゼンすることもあります。
お昼や夕方に先生方10〜20人に集まって頂き、1時間ほど時間を貰ってパワーポイント資料をスクリーンに映してレーザーポインターを使いながらのプレゼンです。
練習や準備も大変ですが、伝えたいことをガッツリ伝えられるチャンスでもあります。
ただしここでも相手の求めることにフィットすることが重要になってきます。
ちなみにこのような説明会、勉強会ではお昼ご飯にMR側が高級なお弁当を提供するのですが、弁当がお目当てという先生も少なくありません。
学会、薬剤師会、医局会の開催、参加
医療業界では大小様々な学会、薬剤師会、医局会などが開催されます。
日本薬剤師会のような大きな組織が開催するものもあれば製薬企業が主催するものもあります。
有名大学のドクターを呼んでの講演が会のメインイベントになるのですが、そのような会にブースを出展したり、講演の前後に壇上で自社製品や業界動向などについてプレゼンすることもMRの仕事です。
これは中々緊張するものですが、慣れると数百人の前でプレゼンすることが気持ち良かったりします。
PMS業務
PMSとは、Post Marketing Surveillanceの略で、医薬品や医療機器が販売された後に行われる、品質、有効性および安全性の確保を図るための調査のことです。日本語では市販後(製造販売後)調査と呼ばれます。
出展:http://www.elite-network.co.jp/x/dictionary/medical/pms.html
薬は販売された後も絶えず研究され、データを集められます。
そしてそのデータをもとに「添付文書」という薬の説明書のような書類が改定されたり、重要な変更点や発見があった場合はそのお知らせが発行されたりするのですが、これらの案内を行うことも業務のひとつ。
いわば、薬を販売する企業の義務のような仕事ですね。
地味ですが、ユーザー(患者さん)からすれば生死に関わることなのでとっても重要です。
以上、主なMRの活動についてまとめてみました。
MRは未経験でもやっていける?
下記はあなたが転職先としてMRに関心を持った時に参考にして頂けたらと思い書きました。
ジェネリックメーカーMRの将来性は?
ジェネリック業界の将来と生き残るメーカーについて書きました。
メーカーごとの特徴の比較記事
大手3社の比較と特徴
MRについてもっと詳しく知りたいあなたへ
こちらは新薬メーカーとジェネリックメーカーの仕事の違いを書いた記事です。
MRの仕事内容について詳細を書きました。
MRのプレゼン内容、医師や薬剤師とどんな話をしているのか。
MRのやりがいについて書きました。
医薬品業界はなぜ辞められないと言われるのか。
ダメ人間でも結果を出すための営業手法について書きました。
こちらも参考になれば幸いです。
MRヘの転職はエージェントサービスを利用すべき
この記事を読んで、あなたがMRを転職先候補として検討する気持ちが少しでも芽生えたとしたら、転職エージェントサービスを利用することを強くおすすめします。
MRは配属されるエリア、支店、上司によって働きやすさはガラリと異なるのでいくらネットで会社の評判を調べても意味がありません。
転職エージェントサービスを利用して支店ごとの情報を集めることが重要であり、人生を左右するターニングポイントになります。
・求人を出している起業への近年の転職者が入社後出世したのか辞めたのか。
・離職率はどうなのか、待遇面の向上を望めるのか。
それらのことをエージェントの担当者さんはとても良く知っています。なんていったってそれが仕事だからです。
人生の岐路だからこそプロの力を借りて後悔のない選択をすべきだと思います。
無料で利用できて、希望地域の非公開求人を数多く抱えるエージェントなくして、MRヘの転職で成功することは困難だと思っています。
僕もエージェントサービスを利用して転職しましたが、そのおかげで結婚の資金準備ができ、我が子にも出会えました。
下記はおすすめの転職エージェントサービスです。
リクルートエージェント
僕が転職の際にお世話になったエージェントサービスです。
MRや医療業界にも詳しく、1社ごとの社風や働きやすさ、直近で入社した先輩社員の動向に到るまで教えてくれました。
また、自信を持てるようなアドバイスをくれたり、模擬面接では改善点を的確に指摘してもらえたり、さすがプロさすがリクルートだと思いました。体験者としておすすめできます!
DODAエージェント
DODAのエージェントサービスでは、MRの転職を熟知したプロフェッショナルが多数の非公開求人の中からあなたにベストなものを紹介し、キャリアに関するアドバイス、受かる面接のノウハウや履歴書の書き方までサポートしてくれます。
マイナビエージェント
マイナビも業界別に専門のエージェントが対応してくれます。非公開求人も多く、知名度や安心感もあるのでこちらもおすすめです。
この記事を書いたライター
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1985年生まれ。
ギャグ記事やWEB、音楽、ゲーム、育児などを書いています。
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著書:新種発見!69匹の愉快な生き物図鑑
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