これまで元MRの視点から製薬会社の仕事内容ややりがいについて等いくつかの記事を書いてきました。
前回は今後生き残るジェネリックメーカーはどんな企業なのかを僕なりに考察しましたが、今回は具体的にメーカーの特徴について「転職先としてどうか」という視点でまとめていきたいと思います。まずは御三家と呼ばれる日医工、沢井、東和薬品の印象からです。
僕がMRだったのはもう3年前になりますので、今回記事の執筆にあたり元同僚や先輩など現役MRからも意見をもらいました。
ただし、MRは担当するエリアや配属される支店によって働きやすさが大きく変わる職業です。また地域によってメーカーの強弱も異なるので、あくまで主観的な感想として読んで頂けたらと思います。
この記事の目次
ジェネリック主要メーカー一覧と各社の特徴
日医工 バイオAGの開発に着手!
ジェネリック業界売上ナンバー1であり医薬品業界全体で見ても上位に食い込むジェネリックの王者が日医工です。
印象としては最大手とあってやはりピシッとしたデキるMRというオーラでバリバリ仕事しまくっていたイメージです。
他社からすると大きな壁と言えるメーカーですね。方針としてもあまり安売りはせずに横綱相撲を取ります。転職先としても年収1000万オーバーを目指せる超優良企業だと思います。その分、仕事は激務でしょうが・・。
業界の今後にとって重要と言われているバイオ医薬品の開発に後発品専業メーカーとして唯一参入するので、これが上手くいけばますます王者盤石となるのでは。
日医工の特徴
・ネームバリューが高く、ブランドイメージも良い。悪い噂がない。
・仕事やノルマはきつそうだった。
・求められる仕事のレベルは新薬メーカーと同等→将来新薬メーカーへの転職を視野に入れている場合経験を活かせる。
・近年バイオ医薬品の開発に着手した→海外展開もある?
沢井製薬 アメリカの企業を買収
日医工としのぎを削るジェネリック専業大手の沢井製薬は、アメリカのジェネリックメーカーを買収したことが大きなトピックとなりました。
今後海外展開も予想されます。
僕がMR時代の話ですが、大病院でも田舎のクリニックでも薬局でも、どこを攻めても競合として名前が上がるメーカーが沢井でした。
MR数も多く競争も激しい企業だと思いますが、ブランドイメージがあり給料待遇も良いと聞きます。
新薬メーカーに買収されるという噂も耳にしたことがありましたが、デマが飛び交う業界なので信ぴょう性はなんともいえませんし、アメリカのメーカーを買収したということはまだまだ自力で勝負していくものと思います。
沢井製薬の特徴
・米国のジェネリックメーカーを買収→海外展開が予想される
・優秀な人材が多く成長できるはず
・仕事は激務
東和薬品 直販ルートで価格も安い三番手メーカー
東和薬品の最大の特徴は「直販」と言って、卸売業者を通さない販売方法です。
通常医薬品はメーカーが卸を通して病院や薬局に納品されます。
当然そこにはマージンが発生するのですが、東和は直接病院に製品を納める戦略をとっています。最近卸との取引を再開したというニュースがありますが今もメインは直販のはずです。
ライバル企業からはよく思われていない節もあったように思いますが、戦略としては他社がしないことをしているとも言えますし、事実全国的なグループ病院へ直販しています。
東和のMRはあまり見かけたことがありません。ですので日々どんな仕事をしているのかもよく分かりません。たまたま僕の働いていたエリアで見なかっただけかもしれませんが。
ただこれは辞めた今だから言える個人的な意見ですが、MRの仕事で特にめんどくさいのが卸とのやりとりなんですね。朝毎日顔を出さないと印象が悪くなるとか、偉そうにしてくるMS(卸の営業マンのこと)にヘラヘラしたりだとか。飯奢ったりとか。病院の訪問は苦じゃないのですが、卸めんどくさかったです。
そのような仕事が無い、あるいは少ないというだけでも良いなぁと思います。あと製剤工夫にも力を入れているので、さすが御三家の一角というメーカーですね。
東和薬品の特徴
・製剤工夫でオリジナリティを出している
・直販で独自の販売ルートを持つ
・他社のMRとは仕事内容が異なるのでは
・最近は安売り傾向
まとめ
以上、ジェネリック大手御三家と呼ばれる3社の比較でした。
大手は待遇が良いだけに人気もあり仕事も大変ですが、ガンガン働いてガンガン稼ぎたいという方にはおすすめといえます。
ジェネリックメーカーMRの将来性は?
ジェネリック業界の将来と生き残るメーカーについて書きました。
MRは未経験でもやっていける?
下記はあなたが転職先としてMRに関心を持った時に参考にして頂けたらと思い書きました。
MRについてもっと詳しく知りたいあなたへ
こちらは新薬メーカーとジェネリックメーカーの仕事の違いを書いた記事です。
MRの仕事内容について詳細を書きました。
MRのプレゼン内容、医師や薬剤師とどんな話をしているのか。
MRのやりがいについて書きました。
医薬品業界はなぜ辞められないと言われるのか。
ダメ人間でも結果を出すための営業手法について書きました。
こちらも参考になれば幸いです。
MRヘの転職はエージェントサービスを利用すべき
この記事を読んで、あなたがMRを転職先候補として検討する気持ちが少しでも芽生えたとしたら、転職エージェントサービスを利用することを強くおすすめします。
MRは配属されるエリア、支店、上司によって働きやすさはガラリと異なるのでいくらネットで会社の評判を調べても意味がありません。
転職エージェントサービスを利用して支店ごとの情報を集めることが重要であり、人生を左右するターニングポイントになります。
・求人を出している起業への近年の転職者が入社後出世したのか辞めたのか。
・離職率はどうなのか、待遇面の向上を望めるのか。
それらのことをエージェントの担当者さんはとても良く知っています。なんていったってそれが仕事だからです。
人生の岐路だからこそプロの力を借りて後悔のない選択をすべきだと思います。
無料で利用できて、希望地域の非公開求人を数多く抱えるエージェントなくして、MRヘの転職で成功することは困難だと思っています。
僕もエージェントサービスを利用して転職しましたが、そのおかげで結婚の資金準備ができ、我が子にも出会えました。
下記はおすすめの転職エージェントサービスです。
リクルートエージェント
僕が転職の際にお世話になったエージェントサービスです。
MRや医療業界にも詳しく、1社ごとの社風や働きやすさ、直近で入社した先輩社員の動向に到るまで教えてくれました。
また、自信を持てるようなアドバイスをくれたり、模擬面接では改善点を的確に指摘してもらえたり、さすがプロさすがリクルートだと思いました。体験者としておすすめできます!
DODAエージェント
DODAのエージェントサービスでは、MRの転職を熟知したプロフェッショナルが多数の非公開求人の中からあなたにベストなものを紹介し、キャリアに関するアドバイス、受かる面接のノウハウや履歴書の書き方までサポートしてくれます。
マイナビエージェント
マイナビも業界別に専門のエージェントが対応してくれます。非公開求人も多く、知名度や安心感もあるのでこちらもおすすめです。
この記事を書いたライター
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1985年生まれ。
ギャグ記事やWEB、音楽、ゲーム、育児などを書いています。
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著書:新種発見!69匹の愉快な生き物図鑑
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