元MRが現場で見た先発医薬品メーカーとジェネリックメーカーの仕事や年収の違い

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前回の記事にて大まかなMRの仕事内容を記載しました。

MRとはどんな職業?元MR(製薬会社の営業)がぶっちゃける仕事内容

とはいえ、仕事の内容も給与や評価体系も先発医薬品(いわゆる新薬)メーカーとジェネリック(後発医薬品)メーカーでは大きく異なります。

今回はMRの仕事を語る上で重要な先発とジェネリックの違いについて、元ジェネリックメーカーMRの目線から現場で感じた空気と共にまとめてみました。

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先発医薬品・ジェネリック医薬品の違い

先発医薬品

先発医薬品とは、最初に開発・承認・発売された、従来になかった薬効成分を持つ医薬品のことで、新薬とも呼ばれます。 新薬を開発した企業には、医薬品そのものやその製造方法に特許権が与えられ、20~25年の特許期間中、その薬を独占的に製造・販売することができます。

出典:エリートネットワーク

ジェネリック医薬品

ジェネリック医薬品は、厚生労働省が先発医薬品と同等と認めた医薬品です。 先発医薬品の特許満了後に、有効成分、分量、用法、用量、効能及び効果が同じ医薬品(※)として新たに申請され、製造・販売される安価な医薬品です。 また、製品によっては大きさ、味、においの改善、保存性の向上等、先発医薬品よりも工夫されたものもあります。

出典:かんじゃさんの薬箱

簡単に言うと、先発医薬品とは初めて製品化される薬でジェネリックとは特許の切れた先発医薬品と同等の薬です。

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先発医薬品メーカーの特徴

新薬を扱う

当然のことながら、扱う製品は新たに市場に出る薬です。

例えば、ips細胞を活用して画期的なアルツハイマーの治療薬の研究開発が進められていますが、いずれこの薬も世に出ることとなり、そういった医療史、そして人類史においても革命的といえるような薬剤を扱うのが先発メーカーです。

富士フイルムと京都大学iPS細胞研究所

患者由来iPS細胞を用いてアルツハイマー型認知症治療薬「T-817MA」に関する共同研究を開始

業界のカーストにおいて上位

医師の先生方を頂点とする医療業界のピラミッドにおいて、大手の新薬メーカーMRはジェネリックメーカーに比べ圧倒的に上位に位置します。

専門分野に特化

循環器の薬、糖尿病の薬、統合失調症の薬・・などなど、新薬の製薬会社にはそれぞれ得意とする専門領域があります。

扱う薬剤によって、MRが持つべき知識も変わってきます。

よって、より専門的な分野に特化していき、勉強と経験を重ねることでその領域のプロフェッショナルといえるキャリアを手にすることになります。

求められる知識のレベルが高い

専門分野のプロフェッショナルであるということは、より深く根幹的ん知識が必要となります。

初めて市場に出回る薬を売るわけですので、実際に使用して処方する医師の方々以上にその薬剤を知っていなければいけません。

また、対象となる疾患に関連する学会への出席や英語文献を読むことなども必要となる場合もあります。

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年収が高い

より高い知識が求められる見返りに、新薬メーカーの年収は他業界と比べても非常に高いと言われています。

20代で700万、800万という人もザラですし、新卒でいきなり500万なんてこともよく聞きます。

また、ボーナスは100万円を超えますし、使える経費や住宅など各種手当も分厚い。これが何よりの魅力であるといえるかと思います。

ジェネリックメーカーを見下している

これはあくまで全体的な風潮という話であって個々のレベルではケースバイケースだとは思いますが、やはり先発メーカーはジェネリックを見下しているのが本音であるはずです。

新薬の研究開発には数百億という投資がされており、0からものづくりをしているプライドが新薬の会社にはあります。

特許が切れたとはいえ人のフンドシで相撲を取るようなジェネリックメーカーの商売を快く思わないのは当たり前かもしれません。

また、ジェネリックが採用される事はすなわち新薬からの切り替えを意味します。

新薬メーカーの売り上げをジェネリックメーカーが奪うようなものです。

そういった背景から、少なからず下に見ている空気を感じることは事実です。

中には全く関係なく気さくに仲良くする例もありますが。

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ジェネリックメーカーの特徴

特許の切れた先発品と同種同効の薬を扱う

ジェネリック(後発品)メーカーが扱うのは特許の切れた先発品と同等の薬剤です。

同等性試験という厚生労働省の定めた試験をクリアして「先発品と同等の薬ですよ」とお墨付きをもらった製品を売るわけですが、既に市場で認知され、使用法や副作用の情報も浸透しているなかでのスタートとなりますので比較的製品説明なんかもし易いといえるでしょう。

ジェネリックメーカーの医療業界内での地位は低い

ジェネリックメーカーは大きくわけて4つあります。

  1. 大手先発メーカーの子会社→第一三共エスファ、エルメットエーザイ、Meijiなど
  2. ジェネリック専業の中でも大手企業→日医工、沢井など
  3. 外資系ジェネリックメーカー→テバ、ニプロなど
  4. その他国内専業ジェネリックメーカー

例えば1の先発系のジェネリックメーカーなんかはそうでもありませんが、4の中堅・零細専業ジェネリックメーカーなんかは業界内での知名度も低く、ピラミッドにおいてもほぼ最下層といえます。

ユーザーにとっては、100円ショップやドンキホーテで見たこともないようなメーカーのジュースを見かけたときの心境に近いかもしれません。

そういった切ない視線と戦っていかなければいけないのが弱小ジェネリックメーカーです。

幅広い分野の薬剤、疾病の知識が必要

たとえばここ数年間に発売した代表的なジェネリック製品は

  • バラシクロビル(先発名バルトレックス):帯状疱疹の薬
  • バルサルタン(先発名ディオバン)   :高血圧の薬
  • レボフロキサシン(先発名クラビット) :抗生物質
  • オロパタジン(先発名アレロック)   :アレルギー薬

なんかが挙げられますが、ご覧の通り内科・外科・皮膚科に耳鼻科、あらゆる領域の薬が毎年発売されるのがジェネリック医薬品業界です。

ですので知識も幅広く、脳から骨から指先まで体全体に関する疾病や薬剤の効能効果について学ばなければなりません。

ジェネリックは国政・行政時代の追い風を受けまくっている

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こちらは国民医療費の推移ですが、ニュースなどで報じられているように日本の医療費は膨らみ続けており、このままですと財政はパンクしてしまいます。

なんといってもGDP比で7%、35兆円が医療に使われているのです。

日本が世界に誇るべきノーベル賞モンの制度である国民皆保険制度も崩壊してしまうと言われています。

そういった背景から、政府と厚生労働省は国を挙げてジェネリック医薬品を推進しています。

国としてジェネリック普及率に目標を掲げ(2017年度までに数量シェアで60%)病院や調剤薬局にはジェネリックを使わざるを得ないような法改正、制度改革を進めてきました。

確かに、国としても社会的にも医療費削減が命題となっていますので、ジェネリックの製薬会社はこれらの追い風をモロに受けてここ数年、業界として爆進していきました。

いつまで吹くのかはお国次第ですが、相当大きなブレイクスルーがない限りこの風はしばらく止まないはずです。

年収は先発メーカーに及ばないが他業界よりは高い

やはり国内企業の中でも超大企業といえる新薬メーカーと比較すると給料を始め待遇面は劣ります。

しかしガンガン売って実績を残せば年収もうなぎ上りですし、ボーナスも3桁に届く人も結構いるはずです。

反骨精神が芽生える

上の方でも述べましたが、やはりジェネリックのそれも大手でないメーカーは業界内で肩身が狭いものです。

しかしそれ故に反骨精神とでもいいましょうか、クソ食らえ!って気持ちが芽生え、それが好成績に結びついたりもするようです。

以上、先発と後発の違いについて出来るだけ客観的に記してみました。
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一日のスケジュールや仕事内容、やりがいについてはこちらをご参考ください。

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