朝のヒーコーTIMEを優雅に過ごして笑い疲れた私達3人はそのままガンジス川のガート沿いを歩いた。物乞いの方や、やらせ仙人、外国人観光客、ドラッグのプッシャー、修行中の巡礼者、野犬、僅か6歳でpostCardを売っている子供達、様々な人間が行き交う中、私達は、1人の赤ん坊を抱いたサリーを着た女性に声をかけられた。
インドのストリートで出くわしたママさんのリアル
女性、「すいません、私お金が無くてこの子にあげるミルクを買ってあげれないの。少しでいいからお金をください。」
みたいなことを言っている。
その女性の手には、濁った水が入っている哺乳瓶が握られていた。
3人は哀れみの目で見ていたが、誰かが、いやいやいや!オッパイあるやん!しかもまあまあの大きさあるっしょ?それ!それ、あげたらええねん!
と日本語で言ったが意味はわかってい
ない。朝のヒーコーTIMEで下ネタを連発していた私達はオッパイを躊躇なく言える雰囲気MAXだった。
しかし、そこでA君が、
「いや普通にミルク買ってあげよう!今からみんなで買いに行ってそれあげればいいっしょ!」
A君の一言が女性と、その周りにいたママ友をビクッ!
と反応させた。
いやいや、そういう騙しじゃないから。
しかもその画像使いすぎ。
まあ、フリーザは置いといて。
私達3人と、その女性、そして近くで話を聞いていたママ友の面々、合計6人で近くの売店に粉ミルクを買いに行くことになった。
近くの売店に着き、私達はその売店で1番高い粉ミルクを頼んだ。
上の写真の粉ミルクかどうかは覚えてないが、こんな感じのパッケージだったはずだ。
それを3つ買い、3人のお母さんたちに手渡した。
お母さんたちは、
「ナマステ〜!!(うわっ!これ1番ヤバイやつだわ!まじ?!一つずつ?ハンパな〜!ありがとう、マイケル!!)
マイケルと違う。うん。全然ちゃう。
3人のママ友は笑顔でそう言ってきた。(ナマステの解釈には個人差がある)
その様子を見て私達3人も嬉しくなり、笑顔で3人のママ友を見送った。
姿が見えなくなるまでママ友たちは手を振っていた。ほんとに嬉しかったんだろう。
そんな気がした。
私達3人は、いいことした充実感と、ママ友のほんとに嬉しそうな顔を見て、気持ちよく、久美子ハウスに戻っていった。
この日3人の脳裏には、あのママ友の笑顔が刻み込まれた。
お金じゃないもので喜んでくれるのはすごく嬉しい。久々に、「あ〜いいことしたわ〜。」と思う出来事だった。
しかし!!!!!
次の日、私達はこの行為を裏切られることになる…
この記事を書いたライター
-
1986年生まれ。仙台市出身・在住。
あらゆるボケを担当。
趣味:高島礼子とほぼ同じ
特技:二足歩行
あだ名:フランク
病名:大腸むきだし、若年性かかと落とし
好きな子のタイプ:ややおっとり
好きなこがタイプ:はい
好きな子も一応タイプ:はい
タイプが好きな子?:いいえ
尊敬するひと:松本人志・渡部篤郎・
好きな作品:スワロウテイル・おやすみプンプン・ホムンクルス
著書:新種発見!69匹の愉快な生き物図鑑