ヴァラナシ4日目。
私はまた朝5時くらいに起きて、瞑想を始めた。今日は昨日と違いもう少し長い時間集中することを目標にしていた。
インドの瞑想は想像以上に過酷・・・邪念との戦い!
開始5分。
「あータバコ吸いてー!!いや、ダメだダメだ!集中。集中。」
開始10分。
「なんかうどん食いたくなってきた。天ぷらうどんがいいなぁ。しかもチクワ以外が入ってるやつ。うわ!また邪念が…。集中、集中!」
開始20分後。
「太陽の光出てきたな。ん?太陽?太陽といえば、[太い]って漢字に[常陽銀行]の[陽]だな。いやいやいや!何を考えてんだ?人ってこういう状況の時って普段考えないこと考える癖があるでござるな。何が常陽銀行や!!とりあえず集中しよう!」
開始からちょうど1時間くらい経ったぐらいに、野良犬が3匹私に寄り添ってきて、一匹は私の足の上、一匹は左側、一匹は右側と3匹が私を囲うようにして寝っ転がり始めた。
私はやはりブッダ的雰囲気NO.1の男に違いない!!
と思ったが、それと同時に100%そうでもないなとも思った。
今ならもっとはっきり言える。
2000%ブッダ的雰囲気は持っていない。
朝の瞑想を無事終えた私は、A君とYさんと合流し、いつもの朝散歩に出掛けた。それにしてもガンジス川を歩くのは飽きない。
私たちは昨日のミルクの話をしながら歩いていた。
Yさん「昨日のお母さんたちまじで喜んでたね!なんかいいよね、ああいうの」
私「だからほんといいことした!みたいな感じでしたよね〜。久々に気持ちが暖かくなりましたね」
A君「あ、昨日のママ達居ましたよ、あそこに!」
A君が指しているところに昨日のママ軍団が歩いていた。
私たちは昨日のこともあり、笑顔で側に寄っていった。
その瞬間あることに気づいた……………。
哺乳瓶に濁った水が入っていた………。
きゃー♥️
じゃない、
ぐわーっ!!昨日となんも変わっとらんやないかーい!!!笑
いやいや原因が空気とかと違うよ、そういう話じゃないからねっ(^_-)
私達三人はもう悲しいとか裏切られたとかそんな気持ち通り越して、笑ってしまった。ツッコミどころ満載すぎてとりあえず笑った。
しかも向こうも気づいたのか、少し半笑いでまた金をせびってきたので、
こっちも笑ってシカトした。
そりゃあ
赤ちゃんもこうなるわ………笑。
そのまま笑ってシカトした私達は、歩きながら、
Yさん「やっぱインドだねー!まじウケたわ!ってかあれ、粉ミルク売ったっぽくない?絶対売って金にしたっぽいよね!」
A君「資本主義のかたまりだ!!笑」
私「昨日の今日っすからねー。笑 まじで、ウケますよね!笑
この時私達はインドという国を改めて知ることができた。やはり金なのだ。そういうものじゃないものを求めて来たはずなのに、やはり金にぶち当たった。
映像だけではわからない、リアルタイムでのインド。
思いやり、絆、細かい気配りと言葉遣い、相手を敬う心、謙虚な態度、
日本人の感覚で行くとより発見があり、より迷い、よりイラつき、より騙される。
そして気付く。
答えなんてない。
自分らしく生きよう。
この日、もう一つ事件が起きた。
この記事を書いたライター
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1986年生まれ。仙台市出身・在住。
あらゆるボケを担当。
趣味:高島礼子とほぼ同じ
特技:二足歩行
あだ名:フランク
病名:大腸むきだし、若年性かかと落とし
好きな子のタイプ:ややおっとり
好きなこがタイプ:はい
好きな子も一応タイプ:はい
タイプが好きな子?:いいえ
尊敬するひと:松本人志・渡部篤郎・
好きな作品:スワロウテイル・おやすみプンプン・ホムンクルス
著書:新種発見!69匹の愉快な生き物図鑑