リキシャに乗って約30分ぐらい経つ。すると、リキシャは狭ーい路地に入っていった。インドの路地はほんとに狭くて、左右が建物の壁なので日本みたいに周りを見渡すことができない。
運転手は路地に入ったと思いきや、
「着いたぞ。この先は狭くて歩いて行ってくれ!そこを曲がって路なりに行けば着く。」
と、無理矢理私達を降ろした。私達は仕方なく歩いて久美子ハウスまで行くことにした。
目指せ久美子ハウス!その時忍び寄る怪しい影・・・
しかし、先ほども言ったが、路がかなり狭くて周りが見えないため、自分たちがどこにいるのかさっぱりわからなかった。
とりあえず言われた通り路なりに歩いてみた。しかし、色んな路に分かれてて、降りて26秒くらいで迷った。
ここでやはり言い合いが始まった。
私 「こっちっぽくない?」
A君 「いやそっちはちげえべ!こっちでしょ?」
私 「いやいや、そっちは逆でしょ!?どう考えてもこっちっしょ?!」
A君 「いや、そっちじゃねえから!」
こんな言い合いをしていると、近くにいた歯抜けのインド人が、久美子ハウスまで案内してやると言ってきた。私は何も学習していないのか、
「まじ?それは助かるけど金とるんしょ?どうせ!」
と、両乳首が立ってきたのを感じてる自分を抑えながら聞いてみた。すると、A君が、
「だから、信用すんなや!絶対ハッタリでしょ?!こいつ適当に言ってんだって!」
私は、
「でも、俺ら全くここがどこかわかんねえし、意見もバラバラやし、とりあえず途中まで付いてってみようや!ヤバくなったら逃げれば大丈夫っしょ?!」
A君
「いやめんどくせえからシカトしろって!顔がもう信用できる顔じゃないっしょ?」
「そこ?!」
私も確かにデリーで騙されかけたのでとりあえず自分達で探す気になり、そのインド人をシカトした。
とりあえず歩いていると、さっきのインド人が後ろから着いてくる。1人言かなんなのかわからない大きさの声でなにやら言っているがとりあえずシカト放題だった。
十分くらい歩いていると、久美子ハウスの看板が見えた。
どうやら近くらしい。すると目の前がひらけて広場に出た!と思ったら、目の前はガンジス川だった!
私はその目の前の河に見惚れてしまった。インドに行きたかった理由の1番はこのガンジス川を見たかったからだ。
暫く見ながらガンジス川のガートと呼ばれる川沿いを歩いていると、建物の壁に大きな字で、
久美子の家
と書かれてある建物を見つけた。
あった!!!!
私達はここや!と一安心した。
A君とも見つけたことで、さっきの悪い雰囲気もなくなり笑顔で久美子ハウスへ向かった。
これからこの久美子ハウスで一週間近く過ごすことになると思うとワクワクが止まらなかった。
この記事を書いたライター
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1986年生まれ。仙台市出身・在住。
あらゆるボケを担当。
趣味:高島礼子とほぼ同じ
特技:二足歩行
あだ名:フランク
病名:大腸むきだし、若年性かかと落とし
好きな子のタイプ:ややおっとり
好きなこがタイプ:はい
好きな子も一応タイプ:はい
タイプが好きな子?:いいえ
尊敬するひと:松本人志・渡部篤郎・
好きな作品:スワロウテイル・おやすみプンプン・ホムンクルス
著書:新種発見!69匹の愉快な生き物図鑑